トランスレータ【translator】
トランスレータとは?

プログラミングの分野では、人間が記述した高水準言語のソースコードを、コンピュータが実行できる形式へ変換する「言語プロセッサ」あるいは「言語処理系」のことを稀にトランスレータと呼ぶことがある。代表的なものにコンパイラ、インタプリタ、アセンブラがある。コンパイラはソースコード全体を一括して機械語に変換し、インタプリタは一行ずつ読み取りながら逐次実行する。アセンブラはアセンブリ言語を機械語へ変換する。
また、高水準言語のソースコードを別の高水準言語のソースコードへ変換するソフトウェアは「トランスレータ」と「コンパイラ」を合わせて「トランスパイラ」(transpiler)と呼ばれる。TypeScriptをJavaScriptに変換するツールや、新しいJavaScriptの構文を古い実行環境向けに書き換えるBabelなどが該当する。
データ変換の分野では、あるファイル形式を別の形式へ変換するソフトウェアをトランスレータということがある。この意味では「コンバータ」とほぼ同義であり、実際にはコンバータという呼称の方がより広く使われる。ネットワーク分野では、規格の異なる機器が通信できるよう、通信経路上でプロトコルやデータ形式を相互変換する中継システムをトランスレータと呼ぶ場合がある。
また、本来の語義に近い用法として、日本語と英語といった自然言語間の機械翻訳システムをトランスレータと呼ぶこともある。ただし、ITの文脈で単に「トランスレータ」と表現する場合は、プログラムやデータの変換処理を指すのが一般的である。