.gzファイル 【.gzipファイル】

概要

.gzファイル(.gzipファイル)とは、主にLinuxなどのUNIX系OSで標準的に用いられる、汎用ファイル圧縮形式の一つ。ファイルの標準の拡張子は「.gz」あるいは「.gzip」。

ファイル圧縮符号化して少ない容量で保存できるようにするファイル形式の一つで、どんな種類や形式のファイルにも対応できる汎用の形式である。データを完全に元通りに復元できるように圧縮する「可逆圧縮」をう。

古くから知られるLZ77圧縮アルゴリズムハフマン符号化を組み合わせた「Deflate」(デフレート)と呼ばれる圧縮方式を採用し、1990年代からUNIX系OSで広く標準的に利用されている。高い圧縮率と高速な圧縮伸張を両立しており、現代でも様々な用途で日常的に利用されている。

Deflate圧縮gzip形式に限らずPNG画像形式や通信システムなど様々な場面で用いられる。汎用圧縮ファイル形式としてはZip形式.zipファイル)もDeflateを利用しており、名称もよく似ているが、gzip形式と直接的な互換性相互運用性などの関連はない。

UNIX系OSの多くは標準で「gzipコマンドが用意されており、指定したファイルを元にgzip圧縮ファイルを作成したり、gzipファイルから元のファイルを取り出したりすることができる。展開にはgunzipコマンドも使用できる。

複数のファイルディレクトリを一つのファイルにまとめて格納する「アーカイブ」の機能は無いため、必要な場合は「tar」(ター)などのアーカイバと併用することが多い。tar形式と併用した圧縮ファイル拡張子を「.tgz」「.tar.gz」「.tar.gzip」とすることが多い。

(2022.1.11更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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