半角数字 【half-width numbers】
概要
半角数字(half-width numbers)とは、コンピュータが扱う文字の分類の一つで、(等幅フォントで表示・印刷した際に)幅が高さの半分の縦長の長方形の領域に収まる形の数字(0~9)のこと。いわゆる半角文字として規定されている「0」「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」という10個のアラビア数字(算用数字)のことで、全角文字(正方形に収まる字形)の「0」「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」とはシステム上は別の文字として区別される。
半角文字は歴史的に欧米の文字コード体系(ASCIIコードなど)に由来する文字種で、半角数字以外にも「A」「a」のような半角アルファベット、「+」「$」のような半角記号、日本で独自に追加された半角カナ(半角字形のカタカナ)がある。
半角数字と全角数字は人間にとっては同じ数字で幅や字形が異なるだけだが、コンピュータ内部では異なる文字コードが割り当てられた異なる文字として認識される。識別符号やパスワードなどに用いる場合は両者は同一視されないため、入力時に「半角数字に限る」のように指示や制限、注釈などが行われる場合がある。
主な入力方法
コンピュータ上では日本語入力システム(IME)をオフにするか、直接入力モードや半角入力モードにした上でキーボード上の数字のキーを打鍵(あるいはソフトウェアキーボード上でタップ)すれば入力することができる。日本語モードで数字を入力後、「半角に変換」(WindowsのF10キーなど)操作を行っても良い。
利用するIMEによって操作は異なるが、一般にWindowsではキーボード左上の「半角/全角」キーを押すと全角入力と半角入力が交互に切り替わる。Macではスペースキー左側の「英数」キーを押すと半角入力モードに、右側の「かな」キーを押すと全角入力モードに切り替わる。
また、IMEによっては「テンキーからの入力は常に半角にする」という設定項目が存在する場合があり、これを有効にすると全角入力モードであってもテンキーだけは常に半角の数字や記号を入力できる。対象はテンキーのみのため、メイン領域の最上段にある「1」~「0」は全角入力となる。