スイート 【suite】 ソフトウェアスイート / software suite
概要
スイート(suite)とは、一式、一揃い、一組、一続き、一行、組曲、などの意味を持つ英単語。「甘い」という意味のスイート(sweet)とは英語でも日本語でも同音異義語となる。ITの分野では、互いに関連のある独立した複数のソフトウェアを詰め合わせた販売パッケージなどのことを「ソフトウェアスイート」(software suite)あるいは単にスイートということが多い。英語圏のソフトウェア製品の名称などによく用いられるが、日本では “suite” を「スイート」とする外来語の用法には馴染みがない(sweetと誤解されやすい)ため「パッケージ」など別の言葉で置き換えて紹介されることもある。
最もよく知られるのはワープロソフトや表計算ソフトなど事務処理などに使うアプリケーションソフトをひとまとめにした「オフィススイート」(office suite)だが、「サーバスイート」「開発スイート」といったように分野や種類によって様々なものがある。類義語としては「キット」(kit)や「パッケージ」(package)などがある。
スイートは単体でも機能する製品を組み合わせてひとまとめにしたものを指すことが多く、個別に購入するより割安な価格が設定されているといったメリットがある。単体では販売されずスイートにのみ付随する特典的なツールやデータ集などが同梱されていることもある。
また、スイートを構成するソフトウェア群は機能やデータの連携機能や共通の表示・メニュー体系や操作感を持つよう設計されていることが多く、それぞれ別のメーカーの製品を組み合わせるより使い勝手が良いことが多い。
一般の外来語としては、ホテルの部屋の種類の一つで、マンションの一室のように様々な機能を持つ複数の部屋を一続きにした「スイートルーム」(suite room)のことを略してスイートということが多い。
(2024.1.18更新)