GA版【General Availability】
概要

ソフトウェアなどの新バージョンを開発する際、機能が一通り揃った段階で試作版やテスト版が作成され、開発チーム内での検証や既存顧客への試用配布が行われることがある。その過程で発見された不具合の修正や要望の反映を繰り返しながら、段階的にリリースが進む。
こうした試作版は「アルファ版」「ベータ版」「RC版」(リリース候補版)など複数の段階に分けて作成される。アルファ版は主に開発チーム内部での動作確認を目的とし、ベータ版は外部の利用者による検証を通じて不具合や改善点を収集するために公開される。RC版は正式版に近い状態で最終確認を行うための版である。
GA版はこれらの段階を経て、開発元が品質と安定性を満たしたと判断した時点で正式に提供が開始された版に相当する。RC版はGA版の「候補」(candidate)となる版であるため、検証を通じて重大な問題が見つからなければ、同じものをそのままGA版として正式公開する場合もある。
GA版は試作版や評価版と異なり、一般向けの販売や配布、サポート契約の対象となる。試験段階の版では予告なく仕様が変更されたり、サポートの対象外となったりすることがあるが、GA版では公式なサポートが提供されるのが一般的である。企業が業務システムへの導入を検討する際には、GA版として公開されているかどうかが判断材料の一つとなる。
クラウドサービスの分野では、新機能をプレビュー版やベータ版として先行公開し、十分な検証が完了した時点でGA版へ移行するリリース形態が広く用いられている。GA版への移行に伴い、SLA(サービス水準合意)の適用が開始されたり、料金体系が変更されたりすることがある。現代のソフトウェア開発では正式公開後も不具合修正やセキュリティ対応、機能追加などの更新が継続的に行われるのが一般的で、GA版で完全に内容が固定されるわけではない。