サーバソフトウェア 【server software】 サーバソフト
単に「サーバ」と略されることが多いが、サーバソフトウェアを稼動させているシステム(サーバコンピュータ)のことも「サーバ」と呼ぶことが多いため、ソフトウェアであることを明示したい場合にサーバソフトウェアと呼ぶ。
サーバソフトウェアに対して要求を送り、結果を受け取って利用者などに提供するソフトウェアのことを「クライアントソフトウェア」(client software)あるいは単にクライアントという。クライアントとサーバの組み合わせでシステムを構成することを「クライアントサーバシステム」(CSS:Client-Server System)という。
一般的には、通信ネットワークを通じて別のコンピュータで稼働しているクライアントソフトウェアに機能やデータを提供するもののことを指すが、通信やネットワークの存在を前提とせず、単に別のソフトウェアに機能を提供する常駐ソフトウェア(WindowsのサービスやLinuxのデーモンなど)を指す場合もある。
サーバソフトウェアは機能や用途によって様々な種類がある。代表的なものにはWebサーバやアプリケーションサーバ、プロキシサーバ、ディレクトリサーバ、DNSサーバ、メールサーバ、データベース管理システム(DBMS)などがある。ファイルサーバやプリントサーバなどはオペレーティングシステム(OS)の機能としてあらかじめ組み込まれていることも多い。
OSのうち、サーバソフトウェアを稼働させて他のコンピュータに機能を提供することに機能や構成を最適化したものを「サーバOS」(server OS)と呼ぶことがある。DHCPサーバやディレクトリサーバなどクライアントOSにはない機能が最初から含まれている製品もある。業務用や事業用としてサーバソフトウェアを運用するような場合にはサーバOS上で稼働させることが多い。