サーバソフトウェア 【server software】 サーバソフト

概要

サーバソフトウェア(server software)とは、ソフトウェアの種類の一つで、外部の別のソフトウェアからの要求に応じて機能やデータなどを提供するソフトウェアのこと。

単に「サーバ」と略されることが多いが、サーバソフトウェアを稼動させているシステムサーバコンピュータ)のことも「サーバ」と呼ぶことが多いため、ソフトウェアであることを明示したい場合にサーバソフトウェアと呼ぶ。

サーバソフトウェアに対して要求を送り、結果を受け取って利用者などに提供するソフトウェアのことを「クライアントソフトウェア」(client software)あるいは単にクライアントという。クライアントサーバの組み合わせでシステムを構成することを「クライアントサーバシステム」(CSS:Client-Server System)という。

一般的には、通信ネットワークを通じて別のコンピュータで稼働しているクライアントソフトウェアに機能やデータを提供するもののことを指すが、通信ネットワークの存在を前提とせず、単に別のソフトウェアに機能を提供する常駐ソフトウェアWindowsサービスLinuxデーモンなど)を指す場合もある。

サーバソフトウェアは機能や用途によって様々な種類がある。代表的なものにはWebサーバアプリケーションサーバプロキシサーバディレクトリサーバDNSサーバメールサーバデータベース管理システムDBMS)などがある。ファイルサーバプリントサーバなどはオペレーティングシステムOS)の機能としてあらかじめ組み込まれていることも多い。

OSのうち、サーバソフトウェアを稼働させて他のコンピュータに機能を提供することに機能や構成を最適化したものを「サーバOS」(server OS)と呼ぶことがある。DHCPサーバディレクトリサーバなどクライアントOSにはない機能が最初から含まれている製品もある。業務用や事業用としてサーバソフトウェアを運用するような場合にはサーバOS上で稼働させることが多い。

(2023.3.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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