バリデータ 【validator】

概要

バリデータ(validator)とは、データの妥当性や有効性を検証(validation)するソフトウェアや、ソフトウェアの持つそのような機能のこと。どの形式のデータを検証するかはソフトウェアによって異なる。

例えば、Webページを構成するHTMLファイルHTMLの標準規格に基づいて正しく記述されているかを確かめるソフトウェアを「HTMLバリデータ」という。使用目的によって、妥当性の可否だけを判断・出力するものと、誤っている箇所をエラーとして指摘してくれるものがある。

バリデータはデータの種類や形式ごとに分かれており、どのような基準や観点、条件に基づいて妥当性を検証するかは対象によって異なる。形式の名称などを冠して「◯◯バリデータ」と呼称することが多い。バリデーションは形式的な妥当性の検証であり、意味論的に適切かどうかは判断しない。

また、仮想通貨(暗号通貨)などの暗号資産では、ブロックチェーンに記録される取引履歴データの正しさを検証し、承認するノード端末)をバリデータという。主にPoS(Proof-of-Stake)方式のコンセンサスアルゴリズムを採用しているチェーンで動的に割り当てられる役割で、ビットコインのようなPoW(Proof-of-Work)方式におけるコインマイナーに似た役割を担う。

(2023.11.22更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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