PWM 【Pulse Width Modulation】 パルス幅変調
概要
PWM(Pulse Width Modulation)とは、信号などをパルス電流に変調するパルス変調方式の一つで、一回のパルス周期に含まれるオンの時間とオフの時間の比率を変化させることで量を表現する方式。短時間に電流のオンとオフを頻繁に切り替えるパルス電流で信号を表現する方式の一つで、一定の周期でパルスを構成するが、一つのパルスの中で電流がオンの時間が長ければ大きな量を、短ければ小さな量を表す。幅の異なるパルスを連続して送ることで、信号を伝達したり電力を増減させたりすることができる。
一回のパルス周期の時間幅の中で、オンの状態(電圧が高い)の割合を「デューティー比」(duty ratio)という。例えば、デューティー比が60%であればオンの状態でパルスが始まり、6割の時間が経過した時点でオフに切り替わる。これにより最大値の6割の値や量を伝達できる。
PWMは制御性が高く細かな制御が可能なほか、電圧が最大か最小のみで中間の状態を用いないため損失が少なく効率的である。半導体制御のインバータやヒーター、モーターなどの電力制御に用いられるほか、電子機器の音源回路の動作原理の一つとして利用されることもある。
(2023.3.17更新)