EOS 【End Of Sales】 End Of Support / End Of Service

概要

EOS(End Of Sales)とは、企業の製品やサービスの取り扱い期限に関する略語で、何かが終了する時期や日付を表したもの。「S」を何の略とするかにより、何の終了を意味するかが異なる。

End Of Sales

「販売終了」の意味で、この日を最後にメーカーが当該製品の出荷・販売を終了することを表す。製品分野や販売形態の違いにより、実際に販売そのものが終了となる場合(直販のみの製品など)と、メーカーからの出荷は終了するが、販売店などで流通在庫の購入は可能な場合がある。

販売終了後もサポートサービス、修理受付などは継続されるのが一般的で、サポート期限は「EOSから○年間」という形で定められることが多い。

End Of Support

サポート終了」の意味で、製品についての問い合わせ受け付けや修理、交換などのサポートサービスの提供が打ち切られる期限を表す。すでに販売を終了して長い年月を経たり、代替製品への切り替えが推奨されている製品について宣言されることが多い。「EOL」(End of Life)あるいは「EOSL」(End Of Service Life)という略語を使う企業もある。

ソフトウェア製品の場合は欠陥や保安上の弱点(脆弱性)の修正プログラムの配布・提供が終了する期限を意味することが多く、利用者は速やかに使用を終了すべきとされる。

ネットワーク機器などの場合、EOSの前に「EOE」(End Of Engineering)あるいは「EOEL」(End Of Engineering Support)と呼ばれる期限を設け、内蔵ソフトウェアアップグレードや機能追加などの打ち切りをう場合もある。EOEからEOSまでの期間は脆弱性の修正など使用継続に不可欠なサポートのみがわれる。

End Of Service

サービス終了」の意味で、企業が提供・運営しているサービスを終了することを表す。製品の場合には「サポート終了」と同義で、問い合わせ、修理、交換などのアフターサービスの提供を打ち切ることを意味する。「EOL」(End of Life)あるいは「EOSL」(End Of Service Life)がこれを表す場合もある。

(2020.12.5更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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