リビジョンアップ
概要

ソフトウェア製品は発売・公開後も改訂版の提供を続けることが多い。機能追加や仕様変更を伴う大きな更新を「バージョンアップ」「アップグレード」などと呼ぶのに対し、仕様や機能を変えずに細かな修正を行うことをリビジョンアップと呼ぶことがある。
リビジョンアップで提供される内容は、動作上の不具合の修正、セキュリティ上の脆弱性への対処、既存機能の動作安定性の向上などが中心となる。適用前後で利用者が体感できる変化は小さく、操作方法や設定ファイルの互換性も維持されることが多い。
ソフトウェアのバージョン番号は「1.2.3」のように複数の数値をピリオドで区切って表記するのが一般的である。このうち先頭の数値(メジャー番号)を上げる更新を「メジャーバージョンアップ」と呼ぶのに対し、2番目以降の数値(マイナー番号やリビジョン番号、パッチ番号)を上げる更新をリビジョンアップと呼ぶ。ただし、この用語の使われ方は製品や開発者によって一定しておらず、「アップデート」「マイナーバージョンアップ」などと同義に扱われる場合も多い。
リリース頻度はバージョンアップに比べて高く、活発に開発されている製品では数週間から数か月単位で公開されることが一般的である。特にセキュリティ上の問題が発見された場合は短期間のうちに提供されることもある。企業の情報システムでは、バージョンアップには検証や移行の作業が伴うため適用に慎重になる一方、リビジョンアップは比較的速やかに適用することが多い。
「リビジョン」は英語の “revision” (改定・修正)に由来するが、英語では “revision-up” のような表現は用いられない。英語圏では単に “revision” と呼ぶか、“update” や “fix” などの表現が一般的である。日本語圏ではリビジョン番号が増えるという意味で「アップ」を付け加えた和製英語として定着した。