ローリングリリース 【rolling release】
利用環境に導入済みのソフトウェアはインターネットを経由した修正プログラム(パッチ)の適用などにより常に最新の状態に保たれる。パッチの公開と適用は開発側で準備ができたものから随時行われ、ソフトウェア全体の入れ替えなどは伴わない。
最初にインストールする際に必要なため、ある特定時点での導入パッケージは存在するが、従来のソフトウェアようなバージョン番号などでの識別や選択は原則として行われず(形式的に番号が存在しても大した意味はなく)、導入後はアップデートが適用され最新版となる。
インターネット普及前はソフトウェアをCDやDVDなどの物理的な媒体に記録して提供するのが一般的だったため、1年から数年といった比較的長い期間をかけて全体を刷新した新バージョンを開発し、ソフトウェア全体を新バージョンで入れ替えるという更新方法が一般的だった。
インターネットが普及すると任意のタイミングでプログラムの追加や修正が可能となったため、バージョンごとの括りを廃止しローリングリリースに移行するソフトウェアが現れるようになった。オープンソースの開発スタイルと親和性が高く、LinuxディストリビューションやWebブラウザなどを中心に広まっている。
(2022.4.14更新)