ダイオード【diode】
概要
ダイオードとは、電子部品や半導体素子の一種で、電流を一方向にしか流さない作用を持つもの。最も基本的な素子の一つで、様々な用途に用いられる。

「アノード」(anode:陽極)と「カソード」(cathode:陰極)の2つの端子があり、アノードからカソードへは電流を流すが、反対方向へは電流を流さないという性質がある。この性質を「整流作用」という。
方式や特性の違いにより、半導体のpn接合を利用するPNダイオード、量子トンネル効果を利用するトンネルダイオード(江崎ダイオード)、光を放つ発光ダイオード(LED)、レーザー光を放つレーザーダイオード、光センサーとして機能するフォトダイオードなどの種類がある。
基本的な電気部品の一つとして、電源回路などで交流と直流の変換に用いられたり、信号処理回路の一部に使われたり、雷などのサージ電流から電子回路を保護するサージ防護装置に使われたり、電子回路の電圧を一定に保つ制御に用いられることがある。発光するLEDは電灯や表示装置に広く用いられている。
発光ダイオード (LED:Light Emitting Diode)
電圧を加えると光を放つダイオードを「発光ダイオード」(LED:Light Emitting Diode)という。P型半導体とN型半導体を接合したPN接合を持ち、P型側のアノードを正、N型側のカソードを負とする順方向の電圧をかけると、接合面で正孔と電子が結合して発光する。 このような発光現象を「エレクトロルミネッセンス」(EL:Electro-Luminescence)という。
(2025.8.25更新)