セーブ 【save】

概要

セーブ(save)とは、保存(する)、保護する、救う、倹約する、省く、貯金する、などの意味を持つ英単語。コンピュータの分野では、メインメモリ上で作成・編集したデータストレージ(外部記憶装置)に書き写す動作・操作をセーブという。日本語ではセーブと外来語でカナ書きする他に「保存(する)」と訳されることも多い。この意味での対義語は「ロード」(load)。

コンピュータではメインメモリRAM)上でデータを作成・編集するが、電源を落としたりリセットするとメモリ上のデータは失われてしまう。データを永続的に取っておくためにはストレージ装置ファイルなどの形で書き出さなければならず、この操作をセーブという。

近年では、コンピュータ内のハードディスクSSDUSBメモリなどの装置だけでなく、インターネット上のサーバデータを送信して保管する仕組みのソフトウェアやネットサービスもあり、これも同じようにセーブと呼ばれる。

これとは逆に、セーブされたファイルから内容を読み出してメモリ上に展開し、編集・再生可能な状態にすることは「ロード」(load)という。“load” の原義は「荷物を積み込む」「積荷」「負荷」などの意味で、“save” の対義語となるのはデータ保存の文脈のみである。

「上書き保存」と「名前を付けて保存」(別名で保存)

通常のセーブ動作では、ストレージ上にファイルがなければ新たに作成され、既存ファイルがある場合は現在のメモリ上の内容で上書きされる。状況によって「新規保存」「上書き保存」と呼ぶ場合もある。

一方、「名前を付けて保存」あるいは「別名で保存」(save as)と呼ばれるセーブ動作では、既存ファイルの有無に関わらず、利用者が指定した名前や位置で新たにファイルを作成し、そこに内容を書き出す。

(2021.6.11更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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