CMYK 【Cyan/Magenta/Yellow/Key plate】

概要

CMYK(Cyan/Magenta/Yellow/Key plate)とは、色の表現方式の一つで、シアン(Cyan:水色)、マゼンタ(Magenta:赤紫色)、イエロー(Yellow:黄色)、ブラック(黒色)の配合比率を変化させて、すべての色を表現する方式。インクによる印刷など減法混色の系で利用される方式である。

印刷物のような光の反射体の色は、「色の三原色」とも呼ばれるシアン、マゼンタ、イエローの三つの色を様々な強度で組み合わせることにより表現される。

この三色は白色光から光の三原色(赤緑青)のいずれか一つを遮った色で、各色の強度を強めるほど色が濃く、暗くなっていき、黒に近づいていくため「減法混色」(減法混合)と呼ばれる。

理論上はCMYの三色ですべての色を表現できるが、インクのような現実の着色材料でこの三色の混合により黒を表現しようとすると汚い暗灰色になってしまうことが多いため、美しく印刷するために黒だけが独立している。

印刷機において黒インクで画像の輪郭や文字、罫線などを表現する印刷板のことをキープレート(key plate)と呼んでいたことから、黒色の略号に “K” が用いられるようになった。

コンピュータディスプレイなど発光体を用いる加法混色の系では赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3色を組み合わせて色を表現する「RGB」が用いられる。印刷関連に用いられる業務用ソフトウェアなどにはRGBとCMYKの相互変換機能が内蔵されていることが多い。

(2019.8.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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