ソリッドモデル 【solid model】 ソリッドモデリング / solid modeling

概要

ソリッドモデル(solid model)とは、3次元グラフィックス(3DCG)で立体の形状をデータとして表現する方式の一つで、対象を中身の詰まった物体として表現する手法。

CGとして表示する立体物を数値的に表すモデリング手法の一つで、輪郭や表面だけなく、内部に均等に質量が詰まった物体として対象を表現・管理する。作成したモデルから体積や重量、重心などを求めることができ、立体同士を組み合わせて様々な形状を生み出すことができる。

最も現実の物体に近いモデル化が可能なため、CAD(Computer Aided Design)ソフトなどを用いた工業製品の設計や、科学研究や技術開発のシミュレーションなどで利用されることが多い。データ量や計算量が大きいため映像制作やビデオゲームなどの分野で使われることは少ない。

これに対し、立体を頂点を結ぶ線のみで表したモデルを「ワイヤーフレームモデル」(wireframe model)、線で囲まれた面で表したモデルを「サーフェスモデル」(surface model)という。

(2024.1.12更新)

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