2値画像 【binary image】 二値画像 / バイナリ画像 / モノクロ2値 / 白黒2値 / 2値ビットマップ / 1ビットカラー
最も色情報が少ない画像の表現形式で、画像を構成する画素があらかじめ定められた2つの色のいずれか一方であるようなものをこのように呼ぶ。最もデータ量が少なく保存や伝送には有利だが、中間色が一切ないため表現の精細さでは最も劣る。
写真など多色構成の形式から変換する場合には、領域内の2色の点の割合を変化させて擬似的に中間色を表現するディザリング(dithering)などの手法が用いられることがある。
2つの色には白と黒が選ばれることが多いが、必ずしもこの組み合わせである必要はない。印刷などの場合には片方を背景色(紙面の色)とすることで着色剤は1色分しか用いないことも多い。
白黒・モノクロとの区別
「白黒画像」という場合には中間色の灰色を含むグレースケール画像を指すことがあるため、白と黒の2色のみで構成されることを厳密に表したい場合は「白黒2値」のように表記する。
また、単色(特定の一つの色味のみ)の画像のことを「モノクロ画像」(monochrome image)というが、これも中間階調を含む画像を指すことがあるため、特定の2色のみからなる画像は「モノクロ2値」のように呼ぶ。
(2020.2.19更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 システム計算科学センター「電子決裁システムに関する仮想環境構築作業報告書」(PDFファイル)にて参照 (2023年5月)