減法混色 【subtractive color mixing】

概要

減法混色(subtractive color mixing)とは、光を反射する媒体で様々な種類の色を表現するときの色の混合方法。最も一般的な方式は、水色(Cyan:シアン)、赤紫色(Magenta:マゼンタ)、黄色(Yellow:イエロー)の三色を原色として、これらの混合によりすべての色を表現する手法で、そのような系を三色の頭文字を取って「CMY」と呼ぶ。

CMYによる減法混色の系では、シアンとマゼンタを混ぜると青を、マゼンタとイエローを混ぜると赤を、イエローとシアンを混ぜると緑を、三色を同じ強度で混ぜると黒、灰色、白を、それぞれ表現することができる。印刷などで用いる場合には、カラーインクの混合でモノトーンを表現するとくすんだ汚い色になりがちなため、灰色や黒のインクを別に用意することが多い。三原色に黒を追加した系を「CMYK」という。

これに対し、光(光源、発光体)で色を表現する場合の色の混合方法は「加法混色」という。コンピュータディスプレイ装置などは加法混色の系(RGBなど)で、印刷物などは減法混色の系であるため、コンピュータで作成した文書などを印刷するためには系の変換が必要になる。

(2012.3.18更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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