DLAA 【Deep Learning Anti-Aliasing】

概要

DLAA(Deep Learning Anti-Aliasing)とは、米エヌビディア(NVIDIA)社が提供している動画像のアンチエイリアス技術。3Dグラフィックスを表示する際、背景とのコントラストの大きい境界線付近に生じるギザギザした箇所を軽減することができる。同社のGeForce RTXシリーズのGPUを搭載したビデオカードで利用できる。

コンピュータでは画面や画像を色の付いた格子(画素/ピクセル)が縦横に規則正しく並んだものとして表現するため、線や輪郭が斜めになったり曲がったりしている部分は画素を階段状に並べて擬似的に表現する。このとき、前景色と背景色のコントラストが大きいと境界部分に「ジャギー」と呼ばれる階段状のギザギザが生じてしまう。

DLAAはこれを軽減するアンチエイリアス技術の一つで、その名の通り人工知能機械学習の一種である「深層学習」(ディープラーニング)を応用している。様々なゲーム画面のサンプルを学習データとして同社のシステムで処理した学習済みモデルを搭載している。これを同社製GPUの高性能モデルの搭載する「Tensorコア」回路を用いて高速に処理することでジャギーを軽減した滑らかな画像を得ることができる。

DLAAを利用するには対応したGPUおよびドライバが必要で、ゲームタイトル側でもDLAAに対応している必要がある。同社では同じ深層学習システムを応用したシステムとして、動画像を一定の倍率でリアルタイムに引き伸ばして高解像度化する「超解像」処理をう「DLSS」(Deep Learning Super Sampling)も提供している。

(2023.8.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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