プリギャップ 【pregap】

概要

プリギャップ(pregap)とは、音楽CDの各曲(トラック)の直前に挿入されている数秒の無音部分。アルバムCDなどで曲間の切れ目が分かりやすいように挿入される。

CD上の制御情報によってトラック本体とは別の領域として記録されており、プリギャップを再生しているときは時間表示が「-0:02」のようになる場合もある(0:00が次の曲の先頭)。

コンピュータなどでリッピングデータとして取り込み)する場合の扱いはソフトウェアや設定によって異なり、カットして取り込まない場合や、曲の冒頭部分に一体化して取り込む場合などがある。

プリギャップは通常は無音で何もデータは記録されていないが、技術的には音声を記録することもできるため、プリギャップを長めに取ってあえて何らかの音声を記録している作品もある。

コンサートの様子を記録した作品(ライブCD)などではプリギャップを作らず、CDの最初から最後まですべてのトラックの音声が繋がるように記録されているものもある。

ポストギャップ (postgap)

音楽CDの各曲(トラック)の末尾にある数秒の無音部分を「ポストギャップ」(postgap)という。曲が終わったことを明確に知らせるために設けられる。

記録時にトラックの末尾に何もデータの無い部分を追加することによって作られ、プリギャップとは異なりトラック本体の一部である。制御情報の上では有音部分との区切りはなく、再生やリッピングなどの際に飛ばされることもない。プリギャップ同様、製作側の意図によっては設けない場合もある。

(2019.1.24更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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