Adobe RGB
赤・緑・青(Blue)の各色の強度で表されたRGB値が実際にどのような物理的な色に対応するかを定めた規格の一つで、CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・黒)方式のカラープリンタや印刷機を基準に定められた。
CRT(ブラウン管)ディスプレイを元に策定されたsRGBよりも扱うことのできる色域が広く、商業印刷で用いる機器や画像データなどを中心に普及している。例えば、デジタルカメラではコンパクトタイプの製品はsRGBのみ、一眼レフタイプの機種ではsRGBとAdobe RGB両対応となっていることが多い。
印刷物を基準に広い色域を定義しているため、コンピュータのディスプレイですべて再現するのは難しく、製品によって「Adobe RGBカバー率95%」といったようにどの程度再現できるかを性能の一つとして表示している場合もある(Adobe RGB非対応と明記しているものも少なくない)。
(2022.5.9更新)