ジオメトリ
概要
ジオメトリとは、幾何学、形状、などの意味を持つ英単語。コンピュータグラフィックスにおける描画対象の形状や、形状を定義づける頂点の座標や線分、面などの図形を表す式の係数といったデータの組み合わせを意味することが多い。3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)では、表示する立体をその形状を表す数値などのデータの集まりとして管理しており、ある対象の外形を構成する、点や直線、曲線、面などの位置や長さ、関数や数式のパラメータなどを表すデータ群のことをジオメトリと呼ぶことがある。
また、複雑な形状を持つ立体を構成する、基本的な幾何学図形のことをジオメトリという場合もある。2次元であれば点や直線、多角形、円、楕円、扇形、円弧、自由曲線などが含まれ、3次元であれば立方体や直方体、球、楕円体(カプセル形状)、円柱、三角錐、円錐、トーラス(ドーナツ形状)などが含まれる。
ある立体を表すデータ群に対して、数値計算により幾何学的な変換を行うことをジオメトリ変換(geometry transformation)という。基本的な変換としては平行移動や回転、反転、拡大・縮小などがあり、システムによっては切断や複数図形の合成、演算(くり抜きなど)といった高度な変換に対応している場合もある。
(2018.11.15更新)