CD-DA 【Compact Disc Digital Audio】 音楽CD / オーディオCD
概要
CD-DA(Compact Disc Digital Audio)とは、CD(コンパクトディスク)に音声を記録するための技術規格。また、その規格に従って音声が記録されたCD。音楽ソフトの販売などに用いられる「CD」とはこの形式のものを指す。レコード盤やカセットテープがアナログ信号として音声を記録するのに対し、CDはサンプリングによりデジタル化されたデータ(0と1の連続で表されたビット列)を記録する。CDシングルなどに用いられた8センチCD(直径8cm)では通常21~24分、CDアルバムなどに用いられた12センチCD(直径12cm、単にCDと言えば通常このサイズを指す)では通常74~80分を録音できる。
サンプリング周波数は44.1kHz(キロヘルツ)、量子化ビット数は16ビットであり、これは音声信号の強度を65,536段階の分解能(96dBに相当する)で表し、毎秒441,000回記録することに相当する。
ステレオで左右2チャンネルを独立に記録するため、合わせて毎秒176.4KB(キロバイト)のデータ量で音声を記録する。標本化定理により22.05kHzまでの高さの音を正確に記録できるが、人間の聴覚は高音を聞き取れる限界が20kHz程度と言われているため、可聴音のほとんどを収録できる。
CDが開発されたそもそもの目的が音声のデジタル記録であり、CD-DAは1980年にソニーと蘭フィリップス(Philips)社によりCD自体の規格と同時に発表された。規格書の装丁が赤一色だったため通称「レッドブック」(Red Book)と呼ばれた。
音楽CDはアナログレコード盤に代わって音楽ソフトのパッケージメディアとして広く普及し、全盛期より減ったとは言え現在でも音楽の販売に利用されている。
(2018.3.26更新)