読み方 : ギャップレスさいせい

ギャップレス再生【gapless playback】シームレス再生

ギャップレス再生とは?

音楽再生ソフトや携帯音楽プレーヤーなどにおいて、複数のトラックを連続して再生する際に曲間の無音を排除し、途切れなく再生し続ける機能。ライブアルバムやクラシック組曲、DJミックスのように曲間が本来つながっている音源を切れ目なく聞くことができる。
ギャップレス再生のイメージ画像

通常のデジタル音楽再生では、1曲が終わると次のトラックを読み込む処理が発生し、わずかな無音が生じる。数十ミリ秒から数秒程度であっても、連続性を重視した音源では不自然に聞こえる。ギャップレス再生に対応した機器やソフトは、次のトラックを事前に読み込んでおき、再生が終わると同時に次を流す仕組みになっている。

なお、トラック自体の先頭や末尾に録音された無音部分がある場合、再生側のシステムにとっては記録された音声の一部であるため除去されない。あくまでも再生処理の都合で生じる不要な途切れを防ぐ技術であるため、作品に意図的に含まれる無音区間はそのまま維持される。

音声圧縮形式の「MP3」では符号化処理の性質上、ファイルの先頭や末尾に余分な無音データが付加される場合があり、そのままではギャップレス再生が難しい。この問題に対し、MP3圧縮ソフトエンコーダ)の「LAME」はヘッダに無音フレームの長さを記録する方式を採用しており、対応プレーヤーはその情報をもとに無音区間を除去できる。「AAC」圧縮形式や、ロスレス形式の「Apple Lossless」や「FLAC」ではこうした問題が生じにくく、ギャップレス再生との親和性が高い。

音楽配信サービスやスマートフォン向けプレーヤーアプリの普及に伴い、現在では多くの再生環境でギャップレス再生が標準的に対応されている。一方、機器やソフトによっては対応できる形式に制約があったり、シャッフル再生など曲順の指定方式によっては機能しない場合もある。

(2026.5.22更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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