32ビットカラー 【32-bit color】 32bpp / 1677万色

概要

32ビットカラー(32-bit color)とは、コンピュータが扱う色情報の種類・範囲やその表現方法の一つで、32ビットで色を識別する方式。最大で1677万7216色の色情報と256段階の透明度を同時に表現することができる。

光の三原色である赤・緑・青(RGB:Red Green Blue)をそれぞれを8ビット(256段階)で表し、24ビットで色情報を表現する。残りの8ビットの使い方は機器やソフトウェアによるが、透明度アルファ値)を表して半透明処理や重ね合わせ処理に用いる場合や、データの処理や伝送が32ビット単位の方が都合が良いため8ビット分は利用せずダミーデータとする場合などがある。

通常使用する範囲では人間の目にはほとんど色の違いがわからないほど自然な表現が可能なため、コンピュータや録画・撮影機器、表示機器、および画像データや動画データは、32ビットカラーを取り扱える最大の色数とするものが多くある。

ただし、用途によってはより詳細な色表現を要する場合もあり、業務用の機器やソフトウェアなどでは各色10~16ビット(全体で30~48ビット)の方式が用いられることもある。各色10ビットの30ビットカラーはデータ量は32ビットカラーより少ないが、すべてを色の階調表現に用いるため、表現できる色数(約10億色)ははるかに多い。

32ビットカラーは24ビットで色を表す24ビットカラーと表現可能な色数は同じで、両者を合わせて「フルカラー」(full color)あるいは「トゥルーカラー」(true color)と総称することもある。24ビットフルカラー32ビットトゥルーカラーと呼び分ける場合もある。

(2023.12.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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