光の三原色 【three primary colors of light】 additive primary colors

概要

光の三原色(three primary colors of light)とは、発光体の色のうち、組み合わせることで様々な色を合成することができる、赤・緑・青の三つの原色のこと。各色の頭文字を取って「RGB」(Red-Green-Blue)という略号で表される。

人間の視覚は主に赤・緑・青の各色の光に強く反応する色覚受容体で構成されているため、この三色の光を様々な強さで組み合わせることで、任意の色を構成することができる。実際には、緑は明るい黄緑に近い色、青はわずかに紫がかった群青に近い色が用いられる。

テレビやディスプレイ装置など発光して像を映し出す装置では、表示面にこの三色に対応する微細な発光素子が敷き詰められており、それぞれの強さを制御して各点の色を表現している。各色の強度を高めるほど色が明るくなっていき、三色とも最大の強度で足し合わせると白色、最低の強度で黒色となる。このような混色系を「加法混色」という。

一方、絵の具や印刷物のインクなど光の反射体の色は、シアン(cyan:濃い水色)、マゼンタ(magenta:薄紫)、イエロー(yellow:黄色)の三色の組み合わせによって表現することができる。この三色を「色の三原色」と呼び、各色の頭文字を取って「CMY」(Cyan-Magenta-Yellow)の略号で表される。

(2025.1.20更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。