処理落ち
コンピュータ上のプログラムの中には、ゲームの進行状況の更新のように、常に一定の間隔で処理が行われるように構成されているものがある。処理対象の要素が増えすぎたなど何らかの理由により、一回の周期に終わるべき処理が終わらない状況を処理落ちという。
処理落ちが発生すると、その周期の処理が終わるまで画面が一時停止したり、画面上の動きが本来よりも緩慢になったりする。動画像を表示している場合は本来表示されるコマ(静止画)がスキップされてしまい、カクカクとした不安定な動きになる。ゲームの場合はキャラクターが点滅したり、一時的に消滅したり、離れた場所に一瞬で移動するなどの副次的な挙動が生じる場合もある。
処理落ちはある決まった制限時間内に行うべき演算や処理が完了しないことによって生じ、ソフトウェアが要求する性能に対してコンピュータの演算性能が不十分な場合や、開発時に想定しなかった量の処理対象が実行時に現れてしまった場合などに生じることが多い。記憶媒体からデータを読み出す場合など、入出力が処理に間に合わず、処理の進行が入出力の完了待ち状態になってしまうことによっても生じる。
(2023.12.31更新)