明度 【brightness】
人間は色について「明るい色」「暗い色」という感覚を持っており、その度合いを何らかの尺度を用いて表したものを明度という。色合い・色味を表す「色相」(hue)、色の鮮やかさを表す「彩度」(saturation)と合わせて「色の三属性」という。
例えば、無彩色で考えると白が最も明度が高く、黒が最も明度が低い。灰色はその濃さに応じて両者の中間に位置する。彩度の高い色の場合には、明度が高いときに最もくっきりした色合いとなり、明度が0で彩度も色相も失われ黒になる。
色を数値で表す表色系では、黒を0、白を1または100とする尺度で表される。HSV色空間では「V」(Value)が明度を示している。似た表色系のHLS色空間(HSL色空間)などでは、ほぼ同じ概念を「輝度」(L:LightnessあるいはLuminance)と呼んでいる。
(2022.4.21更新)