色相 【hue】
概要
色相(hue)とは、色を表す要素の一つで、赤、青、緑などといった色合い、色味のこと。可視光線は波長の違いにより人の目にそれぞれ異なった色として映り、この色の違いや種類のことを色相という。赤、青、緑、黄、橙、紫など、日常的によく用いられる色には名前がついているが、波長は連続量であり中間色は無数にある。色相の全体像は色味が連続的に変化する図で示され、帯状に表したものを「色相スケール」、円環状に表したものを「色相環」という。
色を表す要素には色相のほかに、色の明るさ(明度/輝度)と鮮やかさ(彩度)がある。これらを組み合わせて一つの色を表すことができ、こららを「色の三属性」または「色の三要素」という。例えば、同じ赤の色相でも、明度が低ければ「暗い赤」に、彩度が低ければ「くすんだ赤」になる。
コンピュータの表色系でも色相(H:Hue)を用いるものがあり、彩度(S:Saturation)、輝度(L:LightnessあるいはLuminance)と組み合わせたものを「HSL色空間」あるいは「HLS色空間」、輝度に替えて明度(V:ValueあるいはB:Brightness)を組み合わせたものを「HSV色空間」「あるいは「HSB色空間」という。
(2020.6.23更新)