WebGL
OpenGLの派生仕様で、Webページ内に記述されたスクリプト(JavaScript)からコンピュータに搭載されたGPU(グラフィックスプロセッサ)やCPU内蔵グラフィックスの演算・描画機能を呼び出す標準的な手続きを定めている。
これらのハードウェアで2次元あるいは3次元グラフィックスのレンダリング処理を行わせ、結果をHTML5のCanvas要素に描画されることができる。
一般的にWebブラウザ上のスクリプトは動作速度が遅いため、3Dグラフィックスなどの処理を行うのは現実的ではなかったが、WebGLを活用することでブラウザ内で3D表現を多用したゲームやアニメーション、シミュレーションなどを実現することができる。
OpenGLの仕様を策定する業界団体のクロノス・グループ(Khronos Group)が標準規格を策定しており、主要なWebブラウザの最新バージョンのほぼすべてが対応している。コンピュータのグラフィックス機能やオペレーティングシステム(OS)がOpenGLに対応している必要があるが、Windows上ではOpenGLドライバを使わずにDirectX(Direct3D)で代用しているブラウザもある。
(2020.4.11更新)