モーションキャプチャ 【motion capture】 モーキャプ
よく知られるのはボディスーツを用いた光学式のシステムである。被験者は関節など人体の主要部位を検知・識別するための目印(マーカー)を配した専用のスーツを着用し、記録したい動作を行う。これを周囲に配置された複数のカメラで撮影し、空間内でのマーカーの位置や移動を解析し、時系列のデータとして記録する。
これを、被験者と骨格の形状が同じになるよう調整した3次元コンピュータグラフィック(3DCG)のキャラクターに適用することで、記録された動作とまったく同じ動きをキャラクターで再現することができる。スポーツなどの分野では、記録したデータを解析して選手のフォームや動作の分析、改善などに用いることもある。
ボディスーツを用いる方式以外にも、加速度センサーやジャイロスコープなどを身体に装着する方式、磁気センサーを装着して磁場の中で計測する方式、マーカーを用いずにカメラの映像を解析して人体の部位の動きを検知する方式(Kinectなど)がある。
(2021.6.14更新)
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この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 独立行政法人日本芸術文化振興会委託事業 PwCコンサルティング「文化芸術活動におけるデジタル技術の活用による表現活動等の先行事例調査 調査報告書」(PDFファイル)にて引用 (2023年5月)
- 情報処理学会研究報告2006年24号掲載論文 慶應義塾大学「微小発電機構を用いた身体運動の可視化と記録」(PDFファイル)にて引用 (2006年3月)