サンプリング周期 【sampling cycle】 サンプリング間隔 / 標本化周期

概要

サンプリング周期(sampling cycle)とは、アナログ信号をデジタルデータに変換する際に、信号の変位を測定するサンプリング(標本化)を行う周期。ある瞬間に信号の標本を得てから次の標本を得るまでの間隔を秒で表す。サンプリング周波数の逆数。

音声など連続的に変化する物理量をデジタルデータとして記録するには、ある瞬間の信号の強度や変位量を測定するサンプリングを行い、得られた測定値を一定の桁数の離散値で表す量子化を行う。

この標本化処理は一定の周期で行われ、その間隔をサンプリング周期という。周期が短ければ短いほど高頻度で標本を得るため、もとの信号をより忠実に記録することができるが、その分だけ変換後の単位時間あたりのデータ量は増大する。

通常、標本化の頻度は周期の逆数であるサンプリング周波数で表される。例えば、周期が0.01秒であれば、周波数は100Hz(ヘルツ)で表される。音楽CDなどに記録されている音声信号は人間の耳が聞き取れる可聴音(約20kHzまでの音波)を収録するため44.1kHz(44100Hz)でサンプリングされているが、これはサンプリング周期で表すと1/44100で約0.0000227秒、22.7マイクロ秒となる。

(2023.7.5更新)

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試験出題履歴

ITパスポート試験 : 平21春 問66
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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