ワイヤーフレームモデル 【wire frame model】
頂点と頂点を結ぶ辺で立体を表現し、「骨組み」のみを描画する手法で、基本的に面は描画しない。ただし、面についての情報を持ち、面があれば隠れる部分を描画しない処理(隠線処理)を行ったり、曲面を網目のような曲線で表す場合がある。
コンピュータの性能が低く、出力手段も限られていた頃はワイヤーフレームモデルの画像や映像を(完成品として)利用することもあったが、現在では演出や用途の都合上特に必要な場合以外はあまり用いられない。ただし、3Dグラフィックスソフトの形状編集(モデリング)画面などでは、立体の形状を見通すためにワイヤーフレーム表示が多用される。
これに対し、立体を頂点と線、面で構成するモデルを「サーフェスモデル」(surface model)と呼び、映像やビデオゲームにおける3D表現によく用いられる。また、立体を中身の詰まった物体として扱う「ソリッドモデル」(solid model)もあり、工業製品の設計などで利用される。
(2023.2.20更新)