色の三属性 【three attributes of color】 色の3属性
概要
色の三属性(three attributes of color)とは、人間が色を認識する上での基本的な性質で、色相、明度、彩度の3つの属性のこと。これら3つを数値で指定することにより様々な色を表現することができる。「色相」(hue)は赤、青、緑などといった色合い、色味のことである。光は波長の違いにより人の目にそれぞれ異なった色として映る。波長の変化に応じて連続的に色味が変化する様子を帯状に表しものを「色相スケール」、円環状に表したものを「色相環」という。
「明度」(brightness)は色の明るさのことで、実際に放たれる光の強さのことではなく、色から受ける印象が明るいか暗いかを表す心理的な「明るさ」である。人間は色について「明るい色」「暗い色」という感覚を持っており、その度合いを何らかの尺度を用いて数値で表現する。
「彩度」(saturationまたはchroma)は色の鮮やかさのことで、白・黒・灰色の「無彩色」で0となり、真っ赤、真っ青などの「純色」で最大となる数値で表される。彩度が高いほど純粋で鮮やか、くっきりした色合いとなり、彩度を下げていくと白・黒・灰色に近づいていき、ぼんやりとした色合いになっていく。
(2024.5.28更新)