ISBN 【International Standard Book Number】 国際標準図書番号

概要

ISBN(International Standard Book Number)とは、刊行される書籍を一意に特定、識別するために付与される国際的な識別番号。日本では日本図書コード管理センター(一般社団法人日本出版インフラセンター内に設置)がISBNに日本独自の分類や価格を表すコードを追加した「日本図書コード」を発行している。

出版社が発行して書店などで販売される出版物の識別のために用いるコードで、国や言語を表す番号(グループ番号、日本語は4)、発行主体を表す番号(出版者記号)、各出版物に固有の番号(書名記号)の3つを組み合わせ、末尾にコードが正しいことを確かめるために検査番号(チェックディジット)を加える。書籍の裏表紙などに番号を表すバーコードと共に印刷されることが多く、POSシステムなどと組み合わせて販売管理にも利用される。

2006年まで使われていた規格(現在ではISBN-10とも呼ばれる)では、これらを合わせて10桁で表していたが、英語圏で番号が枯渇しそうになったため、2007年以降は合計13桁の番号(ISBN-13)が使われている。以前に発行された書籍のISBN-10を扱う場合は、そのまま10桁で取り扱うか、先頭に「978」を付け加えて13桁に揃える処理がわれる。

ISBN付与の対象となるのは、通常の書籍やマンガ、ムック、電子書籍、地図、点字出版物、マイクロフィルム、オーディオブックなどである。出版社が発行したり書店で販売されていても、広告物や音楽CD、映像DVD、ゲームソフト、手帳、カレンダー、楽譜、ポスターなどは対象外となる。また、雑誌や新聞などの定期刊行物、逐次刊行物はISBNではなく「ISSN」(International Standard Serial Number)の対象となる。

(2021.1.19更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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