ダブルバッファリング 【double buffering】

概要

ダブルバッファリング(double buffering)とは、画面や画像を連続的に書き換える際に、描画領域と同じサイズのバッファ領域をメモリ上に2つ用意して、交互に描画処理をなう手法。

コンピュータの画面表示や動画・映像の表示では、フィルム映画やパラパラ漫画と同じ原理で1秒間に数十回の再描画を繰り返し、時系列の変化を表示内容に反映させている。

その際、すでに利用者に対して表示済みの画面や画像に対してそのまま再描画をうと、表示内容が一旦消去されてしまったり、描画の途中過程が表示されてしまい、表示のチラつきや乱れの原因となる。

これを防止するため、コンピュータ内部の記憶装置メインメモリ)上に画面や画像の表示領域を丸ごと格納できる専用のバッファ領域を設け、描画処理はバッファに対してう。像が完成したら表示面へ一気に丸ごと転送することによって画面や画像の書き換えをう。

ダブルバッファリングではこのバッファ領域を2面分用意し、片方に描画処理をっている間に(すでに描画済みの)もう片方から画面への転送をう。描画・転送が完了したら両者の役割を切り替え、転送が終わったバッファに描画を、描画が終わったバッファから転送をう。これを交互に繰り返すことで高速で滑らかな表示内容の遷移を実現することができる。

(2020.5.3更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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