HD Audio 【High Definition Audio】 HDオーディオ / Intel HD Audio / HDA
概要
HD Audio(High Definition Audio)とは、パソコン向けの音声入出力制御(オーディオインターフェース)の標準規格の一つ。AC'97規格の後継として2004年に米インテル(Intel)社が提唱した。オンボードオーディオの標準仕様として広く普及している。サンプリング周波数192kHz、量子化ビット数32ビットまでの音声入出力に対応し、最大15本の独立した音声の並行処理(マルチストリーム)、8チャンネルまでのサラウンド出力、アレイマイクなど複数チャンネルの同時入力に対応する。端子に接続された機器の自動判別と入出力の切り替えを行う仕様も定義されている。
DVD-Videoなどの普及により一般のパソコンでも必要になってきたドルビーサラウンドなどの高ビットレートの他チェンネル音声を容易に扱うことができるようになる。ただし、こうした規格上の仕様がすべて実装されているとは限らず、実際には製品によって性能や機能に制約がある場合もある。
HD Audioの制御回路は主要なチップセット製品に内蔵されており、マザーボード上のアナログコーデックチップなどと連携して内蔵オーディオ(オンボードオーディオ)機能を提供する。一般的な用途にはこれで十分なため、拡張カードなどでオーディオ機能を追加するのは音楽・音響関連の業務用途などに限られるようになっている。
(2018.12.8更新)