ヒスノイズ【hissing sound】tape hiss

概要

ヒスノイズとは、録音前のカセットテープを再生したときなどに聞こえる、「サー」「シュー」という感じの高周波のノイズ音。音声信号に混入する不要なノイズの一種であり、録音や再生の品質を低下させる原因となる。
ヒスノイズのイメージ画像

“hiss” は「シュー」という音を表す英語の擬音語、あるいは、「シューと音をたてる」という動詞である。「ヒスノイズ」という呼称は和製英語で、英語では “hiss” や “hissing sound”、あるいは “tape hiss” などと呼ばれる。

蒸気や空気が漏れるときのような連続的な高音の雑音である。高域成分が多いため、音楽や音声の静かな部分で目立ちやすく、背景に薄く広がるような雑音として認識される。ノイズの種類としては「ホワイトノイズ」(white noise)の一種に分類されるが、低音域も含め可聴音全域に偏りなく広がっているものがホワイトノイズで、高音域(高周波数域)に偏ったものがヒスノイズであると区別されることもある。

このノイズの主な原因の一つは電子部品における熱雑音や回路ノイズである。抵抗や半導体素子などの電子部品では、電子のランダムな運動によって微小な電圧の揺らぎが生じる。この揺らぎが信号回路に混入すると、広い周波数帯域にわたる雑音として現れ、その一部がヒスノイズとして聞こえることになる。

アナログ音響機器では、磁気テープに由来するヒスノイズ(テープヒス)が昔からよく知られている。磁気テープは微細な磁性体粒子によって音声信号を記録するが、粒子のばらつきやランダムな磁化の影響によって微小な雑音が発生する。このノイズは高域成分が多く、静かな部分で「サー」という連続音として聞こえることがある。

他の辞典等による「ヒスノイズ」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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