sRGB 【standard RGB】
概要
sRGB(standard RGB)とは、色空間の標準規格の一つで、主にパソコンやディスプレイ、プリンタなど一般的な情報機器が対応しているもの。機器間で画像や映像をやり取りする際に、機種や装置による特性の違いを吸収して同じ色味を維持することができる。色の表現形式の一つであるRGB方式では赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の三原色の組み合わせで様々な色を表現するが、各色の強度は最低値から最大値までの間を等分(各色8ビットなら256段階)した相対的なものであるため、実際にどのような色として記録、表示、印刷されるかは機器の特性によって異なってしまう。
sRGBでは、人間の知覚できる色全体を特定の機器に依らない物理的な値として定義したCIE表色系を用いて、RGB値で表現された色情報が物理的にどのような色に対応するかを定めている。各機器がsRGBに合わせて入出力の色を調整することで、人間から見て同じ色に揃えることができる。
sRGBは1996年に米マイクロソフト(Microsoft)社と米ヒューレット・パッカード(Hewlett Packard)社(当時)が策定し、国際電気標準会議(IEC)により1999年に標準化された。コンピュータで画像や映像を扱うための色空間で、当時主流だったCRTディスプレイを基準にガンマ値などが決められている。他の色空間に比べ表現できるの色域が狭く、特に青緑系に弱いとされる。
(2018.11.28更新)