アルファ値 【alpha value】 α値

概要

アルファ値(alpha value)とは、コンピュータが扱う画像データにおいて、各画素に設定された透過度情報のこと。完全な透明(無色)から、完全な不透明(背景の色をまったく通さない)まで設定することができる。

ビットマップ形式の画像データは画像中の各点(画素/ピクセル)の色情報を並べた構成となっており、RGB方式では赤・緑・青の光の三原色の強さを組み合わせて色を表現している。

アルファ値はこれに加えてその画素がどのくらい透けているかを段階的に表すことができ、透け具合に応じて背後にある画像などの画素の色と混ぜ合わせて表示や印刷が行なわれる。透き通った素材が背後の色を通す様子を表現することができる。

アルファ値は一般に最小値で完全な透明、最大値で完全な不透明となる「不透明度」(opacity)を表すことが多く、画像処理ソフトなどでは0%から100%までのパーセンテージで、画像ファイル形式では0から255までの8ビット256段階の値として表現することが多い。

画像形式などでは画素の色情報にアルファ値を格納するための領域が設けられ、これを「アルファチャンネル」(alpha channel)という。例えば、32ビットフルカラーの場合、赤・緑・青にそれぞれ8ビット、アルファチャンネルに8ビットが割り当てられ、各色256階調で1画素を表現する。

(2021.12.29更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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