読み方 : サンプリングしゅうはすう
サンプリング周波数【sampling frequency】標本化周波数
別名 :サンプリングレート/sampling rate
概要

音声など連続的に変化する物理量をデジタルデータとして記録するには、ある瞬間の信号の変位量を測定する「サンプリング」(sampling:標本化)を極めて短い周期で繰り返し行い、得られた測定値を離散値で表す「量子化」(quantization)を行う。この標本化の頻度がサンプリング周波数である。
サンプリング周波数と再現可能な周波数の上限には明確な関係がある。標本化定理によれば、正しく再現できる最高周波数はサンプリング周波数の半分までに限られる。音波の場合、人間の可聴域の上限が約20kHzとされるため、約40kHz程度でサンプリングすれば元の音声をほぼ正確に再現できる。音楽CDでは44.1kHzが採用されており、現代でもこれが「CD並音質」として一つの基準になっている。
サンプリング周波数の値は用途によって異なる。音声通話では300~3,400Hz程度の帯域を伝送できれば実用上十分なため、8kHzが長らく標準とされてきたが、近年普及したHD Voiceでは16kHzに拡張され、より自然な音質の通話が実現されている。他に、DVD-Videoの音声では48kHz、ハイレゾ音源では96kHzや192kHzといった高い値が用いられる。
サンプリングされた測定値は「量子化ビット数」に基づいて整数などの値として記録される。例えば、「44.1kHz・16ビット」という表記では、44.1kHzが1秒間のサンプリング回数を、16ビットが振幅の量子化精度(65,536段階)を、それぞれ示している。サンプリング周波数が時間軸方向の細かさを決めるのに対し、量子化ビット数は振幅方向の細かさを決める。
(2026.6.2更新)
関連用語
他の辞典等による「サンプリング周波数」の解説 (外部サイト)
- ウィキペディア「サンプリング周波数」
- 日経 xTECH ものづくり用語「サンプリング周波数」
- くみこみックス「サンプリング周波数」
- TechTerms.com (英語)「Sample Rate」
- PC Magazine (英語)「sampling frequency」
資格試験などの「サンプリング周波数」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【平22春】 ある音をコンピュータのファイルにデータとして記録するとき、符号化ビット数を8ビットとしている。符号化ビット数を16ビットに変更し、同じ音を同じサンプリング周波数で記録したときの説明として、適切なものはどれか。
▼ 基本情報技術者試験
【令5修1/令2修7/平30修1】 音声を標本化周波数10kHz,量子化ビット数16ビットで4秒間サンプリングして音声データを取得した。この音声データを,圧縮率1/4のADPCMを用いて圧縮した場合のデータ量は何kバイトか。
【令4修7】 サンプリング周波数40kHz,量子化ビット数16ビットでA/D変換したモノラル音声の1秒間のデータ量は,何kバイトとなるか。