インデックスカラー 【indexed color】 パレットカラー / palette color
概要
インデックスカラー(indexed color)とは、画像データなどの色形式の一つで、使用する色を決まった数だけあらかじめ選んで通し番号をつけておき、色の指定に番号を用いる色表現方式。色数には256色が使われることが多く、画像の容量を小さくするのに有効な方式である。コンピュータでは通常、光の三原色(RGB)の各要素の強さの組み合わせて色を表現するが、インデックスカラー形式では、必要な色を選んで番号をつけ、各画素にはRGB形式の色情報ではなく色番号で色を指定していく。
表示や変換を行うときには、色番号とRGB形式の対応表(カラールックアップテーブル)を元に、各画素に実際の色表現が割り付けられていく。例えば、色番号「0」にRGBコード「FF0000」(赤)が対応付けられていれば、その画像の画素の中で色が「0」に指定されているものは「FF0000」で塗りつぶされる。
この方式は絵の具をパレットに出して色を塗るのに似ているため、インデックスカラーのことを「パレットカラー」、カラールックアップテーブルを「カラーパレット」と呼ぶこともある。画像データのGIF形式やPNG8形式では、2色から256色までのインデックスカラーを指定することができる。
(2023.12.14更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 総務省「知のデジタルアーカイブ ─社会の知識インフラ拡充に向けて─」(PDFファイル)にて引用 (2012年3月)