eGPU 【外付けGPUボックス】 GPU BOX
概要
eGPU(外付けGPUボックス)とは、コンピュータ本体にケーブルなどで接続する、外付けのGPU装置のこと。箱型の筐体にビデオカードが収められており、3DCG(3次元グラフィックス)などの処理を行う。GPU(Graphics Processing Unit)はグラフィックス描画時に必要となる特定の数値計算を高速に並列処理することに特化したICチップで、ビデオゲームなどの3D表示や動画の圧縮や再生などを行う際にCPUの処理を肩代わりする。
GPUが存在しなくてもCPUで計算を行うことができるためコンピュータの動作に必須ではないが、ゲームソフトなどの中には単位時間あたりに一定回数以上の計算を行わなければ画面表示を維持できないものがあるため、コンピュータにGPUを組み込む必要がある。
GPUの実装形態としては、CPUにGPU機能を内蔵・統合する「iGPU」(内蔵GPU/統合GPU)、コンピュータの拡張スロットにGPU内蔵ビデオカードを装着する「dGPU」(ディスクリートGPU)が一般的だが、ノートパソコンや省スペースデスクトップPCなどのiGPUが非力な場合、強力なGPUを後から拡張カードで追加するという手段を取ることができない。
そのような場合に用いられるのがeGPUで、ビデオカードを単体の装置として提供し、ケーブルなどでコンピュータに外付けすることができる。本体とはThunderboltなど高速なインターフェースで接続し、電力消費が大きいため独立した電源ケーブルが付属する。ノートパソコンでは省略されがちな複数のUSBポートやGigabit Ethernetポートを追加できる機種や、HDMIポートやDiplayPortから画面出力を行える機種もある。
(2022.8.26更新)