CMY 【Cyan Magenta Yellow color model】

概要

CMY(Cyan Magenta Yellow color model)とは、色の表現方式の一つで、シアン(水色)、マゼンタ(赤紫色)、イエロー(黄色)の配合比率を変化させて、すべての色を表現する方式。印刷など減法混色の系で利用される方式である。

印刷物のような光の反射体の色は、「色の三原色」とも呼ばれるシアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)の三つの色(CMY)を様々な強度で組み合わせることにより表現される。この三色は白色光から光の三原色(赤・緑・青)のいずれか一つを遮った色で、各色の強度を強めるほど色が濃く、暗くなっていき、黒に近づいていくため「減法混色」(減法混合)と呼ばれる。

理論的にはこの3つの原色の組み合わせですべての色を表現できるが、印刷機などでこの3色のインクの混合によって黒を表現しようとすると汚い灰色になってしまうことが多いため、美しく印刷するために黒(K)を独立させた「CMYKカラーモデル」が利用されることが多い。

コンピュータディスプレイなど発光体を用いる加法混色の系では、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3色を組み合わせて色を表現する「RGBカラーモデル」が用いられることが多い。印刷関連に用いられる業務用ソフトウェアなどにはRGBとCMYまたはCMYKの相互変換機能が内蔵されていることが多い。

(2012.2.23更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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