バンプマッピング 【bump mapping】

概要

バンプマッピング(bump mapping)とは、3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)で、物体表面に細かな凹凸(bump)を設けて陰影付けする手法の一つ。

一般的な3DCGでは物体の表面を細かい多角形(ポリゴン)の組み合わせとして表現するが、個々のポリゴンは平らであるため、自然物を形作ろうとしても表面の質感が人工物のようにつるつるになってしまう問題があった。

バンプマッピングでは、面内の各点の高さを表すデータ(高さマップ)を用意し、各地点が高さの変化に応じて傾いている(法線が変化している)と仮定する。光源からの光の当たり具合を計算する際、法線の傾きを勘案することで本来より暗く、あるいは明るく着色し、その場所が凹んだり膨らんだりしているように見せることができる。

あくまで描画時に陰影を付けているだけで、各点の位置が高さマップに応じて実際に(面に対して)垂直に移動しているわけでない。ポリゴン自体は平らなままであるため、あまりに深い凹みや高い膨らみを設定してしまうと、陰影が見えるのに実際には平らであることが明らかな不自然な見た目となる。

(2021.6.15更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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