テクスチャマッピング 【texture mapping】 テクスチャーマッピング
概要
テクスチャマッピング(texture mapping)とは、3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)で、立体を構成する多角形の表面に、特定の素材の見た目を模した画像を重ね合わせて表示することで、物体としての質感を表現する手法のこと。あらかじめ用意した画像データを、指定されたポリゴン(多角形)と同じ位置、大きさに変形して重ね合わせて表示することにより、単色の塗りつぶしでは表現できない質感を3Dモデルに与えることができる。同じ直方体でも、金属のテクスチャを貼れば金属片に、木目のテクスチャを貼れば木片に、レンガ風のテクスチャを貼ればレンガのように見せることができる。
細かな凸凹や陰影を画像側に描いておくことで、モデル上に細かな凸凹を加えて陰影を正確に計算しなくても同じような質感を得ることができるため、精細さを維持しながらモデルを構成する面数を大きく削減して形状を単純化し、計算量を少なくすることができる。
ただし、貼り付ける画像データはある特定の画素数のビットマップ画像であることが多く、拡大、縮小、変形などを加えると元の見た目を維持できなくなってしまう場合がある。例えば、モデルを視点に極端に近づけて大きく拡大して表示すると、テクスチャ画像の各画素も大きく引き伸ばされて格子状(モザイク状)になってしまうことがある。
(2018.3.14更新)