不透明度 【opacity】
複数の画像や要素を重ね合わせて表示や印刷を行う際、不透明度に応じて背後にある画像の色が合成される。画像編集ソフトのレイヤー設定のように画像全体に一律に設定する場合と、画像ファイル形式のように画像を構成する点(画素/ピクセル)ごとに設定する場合がある。
編集ソフトなどでは0%から100%までのパーセンテージで表すことが多く、0%で完全な透明(背後の色だけが見える)、100%で完全な不透明(背後の色は全く見えない)となる。画像ファイルの各画素の色情報ではこれを整数値で表すことが多く、不透明度のため8ビットが割り当てられている場合は0から255の256段階で表す。
透明度との違い
画像や画素が透けている度合いのことは「透明度」あるいは「透過度」(transparency)とも言うが、透明度という場合は不透明度とは逆の「透明である度合い」、すなわち値が最大のときに完全に透明となるような尺度を指す。
しかし、透明度と不透明度が両方存在して使い分ける(呼び分ける)という状況はほとんど存在せず、色の透け具合を表す尺度としてどちらか一方のみを使うのが一般的であるため、「透明度」「透過度」という用語で実際には不透明度のことを指す場合も多い。
(2021.12.29更新)