スーパーユーザー 【superuser】

概要

スーパーユーザー(superuser)とは、オペレーティングシステム(OS)に組み込まれた特殊な利用者アカウントの一つで、最も強い権限を持つアカウントシステム管理者などが利用する。

複数の利用者アカウントを作成・運用できるマルチユーザーOSにおけるアカウントの分類の一つで、他のアカウントの作成や削除、権限の変更などをなったり、周辺機器ファイルなどOSの管理するすべての資源に対する万能の権限を持っている。

多くのOSでは、スーパーユーザーはコンピュータの管理者がシステムの設定を管理したり、OSの中核を成す重要なプログラム実行するために利用するもので、アプリケーションソフト実行など通常の運用は、権限を制限した一般のアカウントうべきとされる。

LinuxなどのUNIX系OSでは、最初から用意されている組み込みのスーパーユーザーとして「rootルート」という名前のアカウントが用意されている。rootログインして操作する運用は稀で、一般ユーザーログインしてからsuコマンドrootに昇格したり、sudoコマンドrootの代わりにコマンド実行することが多い。

Windowsでは「Administratorアドミニストレータ」という組み込みアカウントがスーパーユーザーである。Administratorsグループという管理者権限を持つユーザーグループもあり、新規に作成したアカウントをこれに参加させればAdministrator相当の権限が得られる。UNIX系rootよりも権限は抑えられており、Local Systemアカウントにしかない特権などもある。

一般的には、これらのOS導入時に自動的に組み込まれる管理者アカウントをスーパーユーザーということが多いが、これらのユーザー名を変更したり、新たに作成したアカウントに管理者としての強力な権限を与えてスーパーユーザーとすることもできる。

(2023.8.15更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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