.shファイル

概要

.shファイルとは、LinuxなどのUNIX系OSで用いられるファイルの一つで、シェルスクリプトを記録したもの。シェル上でコマンドを組み合わせた簡易なプログラムを実行させることができる。

UNIX系シェルには、様々なコマンドや制御構文、変数、関数などを組み合わせてスクリプトと呼ばれる簡易なプログラムを実行する機能がある。これをテキスト(文字)形式で保存したのが.shファイルで、コマンド実行と同じようにプロンプトからファイル名を入力するだけで実行することができる。

一般に先頭行は「シバン」(shebang)と呼ばれ、「#!」に続けて処理系(通常はシェル)の実行ファイルのパスを記述する。スクリプト本体は2行目から記述する。「#!/bin/bash」であれば /bin/bash を起動してスクリプトを引き渡す。実行環境で標準のシェルを呼び出すため「#!/bin/sh」のようにしておくことが多い(shが適当なシェルへのシンボリックリンクになっている場合が多いため)。

スクリプトをプログラミング言語で記述してシェルではなくその言語のインタプリタ(実行プログラム)に実行させることもできる。例えば、スクリプトをPerlで書きたければシバンを「#!/usr/bin/perl」のように指定し、2行目以降にPerlのプログラムコードを書けば良い。

Windowsなどと異なりUNIX系OSはファイル名の拡張子で実行可能ファイルかどうかを判別するわけではないため、拡張子を「.sh」とするのはファイル名だけでシェルスクリプトであることが伝わるようにするための便宜のようなものである。拡張子は付けなくてもよいし、「.bash」のようにシェルの名前などを拡張子にする人もいる。

(2022.1.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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