ルート直下

概要

ルート直下とは、ルートディレクトリの中に直接置いてあるファイルディレクトリのこと。また、ファイルディレクトリの置き場所としてのルートディレクトリ

LinuxなどのUNIX系OSではシステム全体で一つのファイルシステムを構成しており、「/」というルートディレクトリを頂点に、枝分かれしていく木のような構造でディレクトリが階層的に配置されている。

このうち、ルートディレクトリに直に作成されているディレクトリのことを「ルート直下のディレクトリ」と表現する。UNIX系OSファイルシステムではルートディレクトリファイルを直接作成することはできないため、ルート直下にあるのは「/bin/」「/etc/」「/usr/」などのディレクトリのみとなる。

Windowsではファイルシステムは「C:」「D:」などのドライブごとに区切られており、各ドライブの最上位がそれぞれルートディレクトリ(ドライブルート)を構成する。ここに直にファイルフォルダを置くことをルート直下あるいは「ドライブ直下」という。Windowsではドライブルートにファイルフォルダも作成できる。

Webサイトのルート直下

WebサイトFTPサイトでは、サーバ内で外部への公開用に指定したディレクトリであるドキュメントルートの中をルート直下という。ここに直に作成されたファイルディレクトリを指すこともある。

例えば、「www.example.jp」というWebサーバを立ち上げ、ファイルシステム上の「/var/www/html」をドキュメントルートに指定すると、Webサーバ上の最上位ディレクトリである「https://www.example.jp/」はサーバ内の「/var/www/html」に対応付けられる。

ここに直にファイルディレクトリを作成することを「ルート直下に置く」といったように表現する。例えば、サイトのトップページを「https://www.example.jp/index.html」として作成・公開する場合などが該当する。robots.txtのように、仕組み上ルート直下に置くことを要請されるファイルもある。

(2024.9.2更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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