オートインデント 【autoindent】 automatic indenting
概要
オートインデント(autoindent)とは、テキストエディタやワープロソフトなどの機能の一つで、改行字に自動的に前の行と同じだけインデント(字下げ)する機能。箇条書きやプログラムコードの記述などを効率的に行うことができる。行頭にスペースやタブ文字などを挿入して先頭の文字の位置を後方に下げることを「インデント」(indent:字下げ)という。箇条書きの先頭を本文より下げたり、プログラム中のコードブロックがどこからどこまでか分かりやすくためによく用いられる。
プログラムの記述では何行も連続してインデントすることが多く、ブロックが入れ子構造になっている場合には何段階も深くインデントする場合もあり、改行するたびに手入力でインデントするのは煩わしい作業になりがちである。
そのような場合に、オートインデント機能は利用者に代わって前の行と同じインデントを挿入し、前の行と同じ位置から文字を入力できるようにしてくれる。利用者がインデント位置を前後にずらせば、次の行はその行と同じ位置までインデントしてくれる。
オートインデント機能はプログラム記述に適したテキストエディタ(コードエディタ)で提供されることが多いが、ワープロソフトなどの文書編集ソフトでリスト(箇条書き)機能の一部として提供されることもある。コードエディタの場合は、入力済みのプログラムを解析し、ブロックの構造に従ってインデントを挿入する「自動整形」機能が提供されることもある。
(2023.4.28更新)